2016年12月21日水曜日

「実家の茶の間・紫竹」の見学

    新潟市にある地域包括ケア推進モデルハウス「実家の茶の間・紫竹」を見学してきました。
「あの人誰という目をしない」「その場にいない人の話をしない」
部屋の中に、誰もが見えるように紙に書いて貼ってあります。
   河田桂子さんは、場づくりを大切にして、安心していられる居心地のいい空間を創っています。
認知症の人、聴覚障がい者の方も来られていましたが、どの顔を見ても笑顔がにこやかで素敵なことが印象的でした。
 デイサービスの様な決まったブログラムもありません。
昼食も近所の農家でできた野菜で作られています。
スプーン一本買わないことで、地域の協力と理解を引き出しいるそうです。
全てをお金で解決したり、補助金に頼ると、関係づくりができなくなると考えています。
  河田さんは特養で長く働いた経験があるので、感染症予防のため紙コップを使用する、料理が残った時は廃棄する対策を実践しています。
帰る時、気が緩み転倒しやすいため玄関で見送るなど、目配り、気配りをしているのが感じられました。
    介護施設の様な「サービス提供者、利用者という関係ではありません。お互い様の関係です。」
配膳、下膳、家の修理などできる人が自発的にしています。 
安心していられる場づくりができているので、一人ひとりの能力や個性が引き出されているのだと思います。
    地域の茶の間・紫竹は、新潟市との協働経営で、NPO法人さえ取得していません。
「何でも聞いてください、見てください。」包み隠さず皆伝する考えなので、新潟市との協定書も見せていただきました。電気、水道、ガス、電話代などは新潟市が負担し、運営費は全て自分達で稼いでいます。
    石山公民館で新潟市職員、茶の間の学校長清水義晴さんとの会議に同行させていただきました。行政との垣根の無い話し合いも協働経営の関係からきているのだと感じました。
地域の茶の間・紫竹は、和道介護やまちづくりのモデルとして日本全国に広まる可能性を秘めています。帰りの車の中で、鶴岡の住んでいる中学校区に同じものを創りたいと話し合いました。